山形国際ドキュメンタリー映画祭、クリス・マルケルの旅と闘い、2

 三連休に突入した土曜日ということもあって昨日よりも人が多い気がするも、天候は曇り時々雨。気温もぐっと下がって半袖では少し肌寒いな、と思っていると外国人は平気な顔して半袖短パン姿。基礎体温が高いのだ。

 昨日もマルケルなら本日もマルケル。

 ・また近いうちに/Be Seeing You 1967年製作
 ・ペンタゴン第六の面/The Six Side of The Pentagon 1968年製作
 ・大使館 /The Embassy 1973年製作

ペンタゴン第六の面

ペンタゴン第六の面

  60年代後半からマルケルの仕事は、革命的な時代機運に呼応するようにしてジャーナリスティックな視点が全面に出てくる。労働問題に反戦運動の高まりと行ったリベラリズムが生み出した興奮を伝えるも、1973年の『大使館 /The Embassy』その革命運動の挫折を経験する。個人的には『大使館 /The Embassy』の伝えられているはずの真実の“あやうさ”が後の傑作『サン・ソレイユ』の礎になっているように思えた。

大使館

大使館

 ・パリからの報告:言葉は意味を持つ/Report on Paris:Words Have A Meaning 1970
 ・プラハからの報告:アルトゥール・ロンドンの第2公判/Report on Prague:The Second Trial of Artur London 1971
 ・ブラジルからの報告:拷問/Report on Brazil : Torture 1969
 ・ブラジルからの報告:カルロス・マリゲーラ/Report on Brazil : Carlos Marighela 1970
 ・チリからの報告:アジェンデは何を語ったか/ Report on Chile : What Allende Said 1973

アジェンデ

アジェンデ

  マルケルの闘争の旅を表す一連の現地レポート作品。派手さのない、観る側の意識的参加を求める作品群のため私は少々つかみ所が分からずに苦労した。インタビューアーの干渉もなく、文字通り異国からのレポート群となっている。

 ・A.K. ドキュメント黒澤明/A.K. 1985

A.K.

A.K.

 今回のマルケル集中回顧上映の特徴として一日の最後に目玉をぶつけてきている。そのため若干時系列は乱れるが、これは一見の価値あり。上映前に本作でマルケルと黒澤の間を取り持った通訳兼字幕作成者の方のコメント。マルケルが字幕作成の際に日本語と英語/フランス語の言葉のリズムでの統一を求めたと言う話が面白い。いくつかのキーワードを探ることで黒澤の手法を解析するマルケルの姿はやはり独特。そしてナレーション担当は蓮實重彦御大。

A.K./乱

A.K./乱

 ということで本日もマルケルでした。まだ山形にきてマルケル以外の作品を観ていません。たぶん観ないんだと思います。それでもいいのかと思ったりもするけど、それでいいのでしょう。また明日もマルケル。マルケルも続くが寝不足も続く。

 

th_DSC_6177
おすすめ記事!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です