『沈黙 -サイレンス-』マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作小説との出会いを語る

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『沈黙 -サイレンス-』マーティン・スコセッシ監督「この20年間、数えきれないほど読み直している。」

2017年1月21日から日本公開が開始される『沈黙 -サイレンス-』のマーティン・スコセッシ監督が遠藤周作原作の「沈黙」との出会いとこだわりについて語ってくれました。

1988年、ニューヨーク市で行われた聖職者向けの『最後の誘惑』NY特別試写会で、マーティン・スコセッシは大司教のポール・ムーアと知り合った。そこでムーアは、スコセッシに遠藤周作の歴史小説「沈黙」をプレゼント。「沈黙」は1966年の日本での出版から数年後にその英語版が出版されると、宗教的なテーマに対する奥深い検証および熟考として、小説の評価はさらに強まった。

初めて「沈黙」を読んだ時のことを「遠藤が本で提示したテーマは、私がとても若い時からずっと考えていたものだ」とスコセッシが語る。「熱烈なカトリックの家庭で育ったため、私と宗教との関りはとても深かった。子供の時に浸っていたローマカトリック教の精神性は、いまだに私の基盤となっている。それは宗教とつながりのある精神性だ。

同時にスコセッシは本を読みながら、キリスト教についての非常に根深い問題に対峙していることを知って驚いた。「わたしはこの年になっても、信仰や疑い、弱さや人間のありようについて考え、疑問を感じているが、これらは遠藤の本がとても直接的に触れているテーマだ

この時の出会いからスコセッシは「沈黙」の映画化を決心。そして、巨匠の28年越しの想いはついに実現した。

原作者遠藤周作はエッセイで見せる洒脱な一面とは別に、敬虔なカソリック教徒として『沈黙』の他にも『白い人・黄色い人』『侍』『深い河』などキリスト教をモチーフとした作品を発表している。

マーティン・スコセッシは「ゆっくりと、巧みに、遠藤はロドリゴへの形勢を一変させる。「沈黙」は、次のことを多いなる苦しみと共に学ぶ男の話だ。つまり、神の愛は彼が知っている以上に謎に包まれ、神は人が思う以上に多くの道を残し、たとえ沈黙をしている時でも常に存在するということだ」と遠藤周作のキリスト教観を読み取る。

そして「私がこの小説を初めて手にしたのは、20年以上前のことだ。それ以来、何度も数えきれないほど読み直している。これは、私が数少ない芸術作品にしか見出したことのない、滋養のようなものを与えてくれる」と賞賛を惜しまない。

これまで数々の作品内でも言及されてきたスコセッシ監督の宗教観が、最も深くそして直接的に反映された作品となることが期待されている。

日本公開と合わせてマーティン・スコセッシ監督の再来日も決定しており、アカデミー賞への期待も高まる『沈黙 -サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国ロードショー

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