本『The Jedi Path』ジェダイへの道 -STAR WARS-

今から3年ほど前にグーグルが世界中にある本の総数というもの数えた結果、1億2986万4880冊という少ないのか多いのかいまいちピンとこない数字をはじき出した。2013年5月現在ではもっと増えているわけだが、今回紹介する本はそういった世界中に存在するあらゆる本のなかでも、私が想像するなかで最も豪華で最もクールな執筆陣によって書かれたものである。この本の表紙裏には過去この本の成り立ちに関わった人物のサインが書かれている。

The Jedi Path,裏表紙

The Jedi Path,裏表紙

この手の話に詳しくない人でも、ヨーダ、クワイ-ガン・ジン、オビ-ワン・ケノービにアナキン、ルーク・スカイウォーカー親子といった面々は知っているだろうと思う。どれもこれも伝説クラスのジェダイの騎士である。そう、この本の題名は『The Jedi Path(ジェダイへの道)』というもので副題には「A Manual for Students of The FORCE(フォースを学ぶための手引書)」とある。こんな本があったなんて知らなかった。調べてみると今から3年ほど前に欧米ではすでに発売されていたという。日本ではどうなんだろうか?はっきりしたことはわからないが、ざっと調べた感じではまだ翻訳されていないようだ。なんてこった!ただでさえ短い人生、こんな重要な本が手に入る状況にありながらその存在さえしらずにのうのうと生きてたなんて、、、情けない。村上春樹の新作なら黙ってても誰かが話題に挙げるのになぜこの本について世界の動向に敏感なはずの日本の出版関係者が無言でいられるのだろうか。きっとフォースが備わっていないんだろうけど、ちょっとひどい。

The Jedi Path,p38-39

The Jedi Path,p38-39

The Jedi Path,p42-43

The Jedi Path,p42-43

 

The Jedi Path,p74-75

The Jedi Path,p74-75

ご存知の方も多いと思うがここ最近『STAR WARS』関連の話題がにわかに盛り上がってきている。ことの発端はディズニーがルーカスフィルムを買収したことで『STAR WARS』関連の権利もディズニーの管理下になってしまったこと。この一報を聞いたとき多くの『STAR WARS』ファンはこう思った。

「おい、ふざけんなネズミ、てめーらはポカホンタスでも作ってろ、アホ」

しかし続報が入ってくるに従い、少なくとも私はディズニーへの怒りのトーンが徐々に下がってきていた。その背景にはまず『STAR WARS』の制作におけるルーカスの独裁にうんざいしていたこと。我々が見たかったのは血湧き肉踊るスペースオペラの大作であって、ジャージャービンクスがキャッキャとはしゃぎ回る宇宙版ナショナルジオグラフィックなどではない。そして続編の制作が決定しその新監督に指名されたのがJ・J・エイブラムスだったことで怒りはかすかな希望に変わっていった。もちろん手放しでは喜べない事情もある。エイブラムスはリブート版『スタートレック』の監督でもあり、多くの『STAR WARS』ファンにはこの部分は見過ごせないようだ。『STAR WARS』支持者と『スタートレック』支持者とは言わばビートルズ派とストーンズ派、もしくはお好み焼きともんじゃ焼きみたいなもので両者が和解することは未来永劫ないだろうと国連の研究機関も声明をだしている(嘘)。ちなみに私は『STAR WARS』支持者である。しかし私がこの本に出会った状況はまさにそういった問題を象徴している。正直に告白すれば、日本でも今年の夏に公開される『スタートレック イントゥ・ダークネス』の情報でも仕入れようと本屋を彷徨いているときこの本を見つけたのだ。やましい思いがなかったと言えば嘘になる。高校時代、クラスにいたトレッキー(スタートレックファンの蔑称)を散々馬鹿にしていた。スポックのことをスコップと呼んでいた。そしてフォースは全てを見ていたのだ。私は自らの不明を恥じ、この本を持ってレジに向かった。自分が本当に属する場所を知ったのだ。ちなみに私は今年で32歳になった。

The Jedi Path,p137

The Jedi Path,p137

前置きが長くなったが、この本はすごい。ジェダイになるに必要なことがことこまかに書かれている。この本の体裁として、まずはマスター・ヨーダが後進のために書き上げ、それを歴代の所有者が注釈を加えるなどして加筆していき完成したということらしい。本書は4つの章に分かれている。

第一章;ジェダイの騎士団の紹介

第二章;ジェダイへの入会

第三章;パダワン

第四章;ジェダイの騎士

フォースを学ぶものとして知っておかなければいけない基本的な事実や歴史に始まり、章を追うごとに内容も専門的になっていきライトセーバーの扱い方からそれを用いた戦闘の型まで解りやすいイラストとともに解説されている。またジェダイとして生きていくために身につけなくてはいけない文化的な教養にまで解説は及んでおり、文武両道を信条とするジェダイのマニュアル本としては想像しうる限り、完璧であると思う。買ってよかった。この本を手に入れた今の私の心は澄んでいる。今となってはディズニーもスタートレックもその支持者のトレッカー(スタートレックファンのこと、蔑称としての意味あいはない)も全部まとめて受け入れようと思う。今後、時間を見つけてはこの本の詳しい紹介もしていきたい。

The Jedi Path,p9

The Jedi Path,p9

The Jedi Path,p156

The Jedi Path,p156

The Jedi Path,p155

The Jedi Path,p155

海外のレビューの高い盛り上がりを見るに日本の熱心な『STAR WARS』ファンには今更の話題なのだろうが、私のように海外のサイトまで追いかけることはない程度のファンには今更でもこんな本と出会えて素直にうれしい。翻訳が出ていない状況(たぶん)は確かに辛いが、『STAR WARS』ファンの方には何の他意もなくオススメします。子供の頃、本気でジェダイの騎士になりたいと願った過去をお持ちのあなた、蛍光灯からぶら下がった紐を相手に「揺れろ、揺れろ」と念を送り続けたことのあるあなた、飼い犬にチューバッカと名付けようとして家族から猛反対されたことのあるあなた、この本はそんな我々のために書かれたものです。 が、しかし、実はこの本と同時に私は別の一冊の本も購入していた。それについては近日公開します。禁断の書なんですよ、これが。

The Jedi Path-A Manual for Students of The FORCE-
The Jedi Path,ジェダイへの道
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