【アカデミー賞】華やかな祭典の裏でVFXワーカーら500人が抗議デモ!

NewImage

近年稀に見る豊作となった第86回アカデミー賞は『それでも夜は明ける』の作品賞受賞で幕を閉じました。

関連記事:第86回アカデミー賞受賞結果

そんな映画の祭典の華やかさの裏で、現在のハリウッドを支える視覚効果VFXに関わる500名を超える人々が抗議のデモを行いました。そこから見えてくるのは疲弊していくハリウッドの姿でした。

去年のアカデミー賞監督賞を受賞したのはアン・リー監督作『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー監督でした。妄想と現実の狭間を行き来する映像技術に誰もが感嘆する中、映画の視覚効果を担当したアメリカのVFX製作会社のリズム&ヒューズ・スタジオはアカデミー賞受賞の報がもたらされる10日前に倒産を憂いを見ます。

リズム&ヒューズ・スタジオは95年の『ベイブ』でアカデミー賞視覚効果賞を受賞し、その後もハリウッド大作のVFXを手がける老舗スタジオでした。『X-MEN』シリーズや『ハリーポッターと賢者の石』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』など毎年の複数のヒット映画の視覚効果を担当していながら、倒産したのです。

その理由はハリウッドを抱えるカリフォルニア州の労働規制が厳しく、カナダなど税金面での優遇措置が受けられ、労働規定もより緩やかな他国の同業者との競争に負けたためというもの。どれだけ素晴らしい仕事をしようともその内容ではなく価格競争によって技術や人材が流出していく現状がハリウッドにも生じているのです。

NewImage

今回グリーンスクリーンと同じ色を着て行われたデモでは価格競争を止めることとVFX業界への補助を要求しています。

今年のアカデミー賞では作品賞は逃すも、それ以外で圧倒的な強さを見せたのは『ゼロ・グラビティ』でした。撮影のほとんどがグリーンスクリーンの前で行われた、まさに視覚効果なしでは成り立たない映画です。今後もこういった状況が見過ごされていく限り、ハリウッドから人材は徐々に流出していくことが危惧されています。

日本のアニメ業界と同じような問題がハリウッドでも起きており、これが見過ごされる限りハリウッド産業は確実に衰退していくでしょう。

<スポンサーリンク>

参照記事:THE HOLLYWOOD REPORTER

NewImage.png
おすすめ記事!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です