【新説】ノアの箱船は“円形”だった!?【旧約聖書】

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古代メソポタミアのあった現在のイラク地域で発見された4000年前の粘土板の解読によって、旧約聖書に登場するノアの箱船について新しく、そして衝撃的な“事実”が解き明かされた。

ノアの箱船と言えば、旧約聖書の創世記で描かれる、大洪水からノアの家族と動物を救ったとされる巨大な船のこと。一説によるとそれがトルコのアララト山に実在するとかしないとかで、とにかく月刊「ムー」の定期購読者にはおなじみの話題だ。

これまではノアの箱船は、現在でいうタンカーのような形状をしていたと信じられていたが、今回解読された4000年前の粘土板によると、ノアの箱船はなんと“円形”だったというのだ。

▼今回解読された粘土板▼

Ancientark

まずここで整理しておかなければならないが、旧来のキリスト教的時間感においてはノアの大洪水が起こったのは紀元前3000年頃だったとされていたこと。もちろんこういったキリスト教的時間とは、天地創造を紀元前4000年頃とした「アッシャーの年表」を参考にして導き出されたもので、現在の科学においては完全に否定されている。

▼聖書的時間から科学的時間への変遷はこの本に詳しく解説されています▼

この発見をもとに、粘土板の解読者で大英博物館の助手でもあるアーヴィン・フィンケル氏は「The Ark Before Noah」という本を書いている。邦訳すると「ノア以前の箱船」となる。

フィンケル氏がこの粘土板と出会ったのは数年前、ある男性が彼のもとに持ち込んだことだった。その人物の父親が第二次大戦後の中東で手に入れたのだと言う。それは薄い茶色で、スマートフォンほどのサイズ。表面には古代メソポタミアのくさび文字が刻まれていた。

フィンケル氏によるとそれは「これまで発見された人類が記したもののなかで最も重要なもののひとつ」であるという。

そして彼によると円形の桶型船は古代イラクでは広く使われており、洪水にも耐えるように設計されているため、“理にかなっている”のだという。

そして他の専門家たちも、この発見をフィンケル氏の著書の販売促進のための誇大広告だとは考えていない。コーネル大学の古代近東研究で知られるデイヴィッド・オーウェン教授は、この大英博物館の助手の発見を「滅多にない大発見」と言っている。

フィンケル氏はこの発見が聖書の世界観を信じる人々にとっては困惑するものだと理解している。なぜならこの発見によりノアの大洪水とはバビロニアの物語の可能性が高くなったから。19世紀、大英博物館の研究者がバビロニアに大洪水があったことを指摘したことがあったが、ノアの大洪水との類似性から潰されている経緯がある。ノアの大洪水とは聖書にあるような全世界規模で起こったものではなく、バビロニアで起こった洪水をもと作られた可能性があるのだ。

そしてフィンケル氏は断言する。

「大洪水と人々を救う船の物語は、バビロニア人の発明だと確信しています」

彼によると、紀元前6世紀にユダヤ人がバビロニアに囚われ(バビロン捕囚)、バビロニア起源の洪水物語がユダヤ人へと伝わったことで旧約聖書に物語として現れたのだろう。つまりはこの発見は聖書に記述されているノアの箱船についてを説明するものではないという。

「私はノアの箱船が実際に存在するとは考えていません。もちろんそう信じている人がたくさんいることは知っていますが。でもそれは問題ではなく、聖書におけるノアの箱船の物語は聖書のバージョンなのであって、きっと永遠に語られ続けるでしょう」

ラッセル・クロウ主演映画で2014年6月に公開予定の『ノア 約束の舟』に合わせたような大発見。この粘土板は現在大英博物館で展示されており、古代の円形の箱船を復元し実際に水に浮かべる計画もあるという。

古代へのロマンを惜しむか、それとも新たな解釈を賞賛するか。私は後者の立場かな。

▼『ノア 約束の舟』予告編▼

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参照記事:FOX News

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