【ダイオウグソクムシ】深海生物、絶食とうとう6年目に突入!【深海の謎】

この年末年始(2013〜2014)にかけて、ひっそりと一部から注目を浴びていたのが、三重県の鳥羽水族館の深海生物ダイオウグソクムシである。一体なぜ、“ダイオウ”なのに“グソク”な“ムシ”が注目されていたのか。

三重県鳥羽市の鳥羽水族館で2日、絶食中の深海生物「ダイオウグソクムシ」への餌やりがあったが、今回も食事を拒んだ。餌を最後に食べてから丸5年。飼育担当者は「大変心配だ」と話している。

ダイオウグソクムシとは世界最大のダンゴムシの仲間で、深海に生息している。クジラなどの死骸を食べることから「深海の掃除屋」と呼ばれることもあるが、その生態は謎が多い。

絶食6年目に突入したのは、2007年9月に入館した「No.1」(体長29センチ)。飼育員の森滝丈也さん(44)がこの日、マグロの血合いやブリの頭など5種類の餌を用意。8匹が飼育されている水槽に入れると、うち1匹がマグロなどを食べたが、No.1はほとんど身動きしないまま。餌やりは1時間余で終わり、絶食が続くことになった。

この模様はインターネットで中継され20万回以上のアクセスがあったという。著者も見ていたが、「No.1」は身動きしなかった。

▼絶食1432日目の餌やり映像▼

このニュースがそれほど注目される理由は、深海生物の絶食行動にだけあるのではない。その謎の生態にある。

No.1の入館時の体重は1040グラム。09年1月2日に50グラムのアジを食べて以降は、月に1回与えられる餌に見向きもしなくなった。ただ、何も食べていないのに昨年10月の体重は1165グラムに増え、昨年末の測定では1022グラムに。「ますます謎が深まった」と森滝さん。

つまりこの5年間の絶食中にも、このダイオウグソクムシの体重は変動しているのだ。それもただ減少するのではなく、何も捕食せずとも体重の増加が確認されていたのだ。

それが意味するところは何だろうか?

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もちろん飼育員の目の届かないところで、微小なプランクトンなどを食べていたのかもしれない。しかし少なくとも他の同種は一般的な捕食行動を取り、それをエネルギーにして行動していることが確認されている。

なによりダイオウグソクムシは最大で体長50センチにもなり体重も一キロになる巨大甲殻類だ。もともと飢餓に強い生物だとは知られているが、5年間も絶食しているケースは他にはない。5年前に食べた50グラムのアジが未だに何らかの形でエネルギー源として体内に残っているとしか考えられないのだ。

2013年はダイオウイカの年だった。ダイオウイカもまた環境の厳しい深海でなぜあのような巨体が維持できるのか謎は多い。2014年はダイオウグソクムシの年になるのだろうか。生命の神秘をびしびしと感じるのだ。

ちなみに鳥羽水族館には世界屈指の古代魚の宝庫で、日本でも有数の硬派水族館でたいへんオススメです。

引用記事:毎日新聞 深海生物ダイオウグソクムシ絶食6年目に突入
参考サイト:鳥羽水族館ホームページ

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