大西洋を「16ヶ月漂流」の男性、救出される?!

にわかに信じられないようなニュースが、太平洋に浮かぶマーシャル諸島から届けられた。

【1月31日 AFP】太平洋の環礁にボートで漂着した衰弱した男性が、太平洋を16か月間漂流したと語っている──。男性はメキシコから出航したと話しており、これが事実なら1万2500キロ以上を漂流したことになる。現地で調査研究をしていたノルウェーの学生が31日、AFPに語った。

メキシコからマーシャル諸島までの距離もさることながら、何よりも16ヶ月という期間に驚かされる。これまでの漂流期間として世界最長とされているのは、実は日本の船で、1813年に江戸を出発した督乗丸(とくじょうまる)が遠州灘で暴風雨にか巻き込まれ航路を失い、その後カリフォルニア州サンタバーバラ付近で英国船に救助される1815年までの間の484日間だとされている。

今回の漂流事故が本当に16ヶ月間だったとするならこの記録に準ずるか、超える可能性もあるのだ。

 太平洋の島しょ国マーシャル諸島のエボン環礁(Ebon Atoll)で30日、地元の住民2人が漂着したボートから男性を発見した。ボートは全長24フィート(約7.3メートル)でエンジンも付いていたというが、スクリューは無かったという。

しかも19世紀の船とは言え督乗丸(とくじょうまる)は120トンほどの大きさがあったのだが、今回は小型の釣り舟程度のボートだったことを考えれば、驚きも増す。

 男性はカメやトリ、魚を食べて飢えをしのぎ、雨が降らないときはカメの血を飲んでやり過ごしたとフェルスターさんに語ったという。ボートの中に釣り具はなく、男性はカメやトリを素手で捕らえたとされる。漂着したボートの中には確かにカメがいたという。

漂流生活においてはウミガメが貴重な食料となることは知られているが、それでも16ヶ月という時間を考えると食料問題以外にも、遮るもののない船内では直射日光による脱水症状に陥ることもあっただろうし、正気でいられるとは常識では考えられない。これが事実とするのならもう奇跡としか言いようがない。

しかし2012年には同じマーシャル諸島で4ヶ月の漂流生活から生還した男性もおり、彼の場合は今回よりも小さなボートだったことを考えれば、あり得ない話でもないのかもしれない。

 マーシャル諸島外務当局者は31日、男性をマジュロ(Majuro)に移送して詳しい話を聞く予定だと述べた。(c)AFP

第85回アカデミー賞4部門で受賞した『ライフ・オブ・パイ』は227日間の漂流生活を“寓意”的に描いた作品でしたが、今回の報道が事実とすれば、映画の世界を飛び越えてしまったということなのでしょうか。

また報道によると一緒に出航したもう1人の男性は数ヶ月前に死亡したという。

とにかく続報を待ちたい。

参照記事:AFP

▼『ライフ・オブ・パイ 虎と漂流した227日』▼

img_7d9d123a52a5058c6e144ad4bde46b3d72229.jpg
おすすめ記事!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です