【音楽】『Left Behind/Jeremy Fisher ジェレミー・フィッシャー』

ジェレミー・フィッシャーという歌手を知ったのは2005年の愛知万博の時だった。カナダ人の彼は万博のプログラムの一環で来日し、とてもシンプルだけど、とても美しい歌を数曲歌って帰っていった。

ボブ・ディランのような草臥れた声に、ロン・セクススミスのような美しいメロディー。シンプルなボキャブラリーで作られる歌詞は、単純なコードに乗って、ゆっくりと染み込んでくる。

2007年に発表されたアルバム『Goodbye Blue Monday』のなかに収められた曲はどでも素晴らしい。そのなかから『Left Behind』のご紹介。

10月になるとここにも寒さがやってくる

それでも木の葉は赤く色づく

僕の木には一枚の葉っぱだけが風に舞うことなく取り残されている

僕は重力の作用を信じていた

それでも君は僕を地面高くに持ち上げてしまった

僕にはその意味さえわからないけど

君はいつも遠く彼方を夢見ていたよね

僕は少し取り残されたような気分になってたよ

きっと僕の愛をお互いに見つけることはないだろう

同じ時間 同じ場所では

カート・ヴォネガットの小説『チャンピオンたちの朝食』からタイトルを借りたそのアルバムのなかでこの曲が一番好きなのは、ヴォネガットの小説で描かれた奇妙な孤独感と一番マッチしたからだと思う。とにかく感傷的なんだけど、それを誰にも気づかれないように平静を取り繕うような雰囲気が、たった3分ほどの曲からでもはっきりと伝わってくる。

ジェレミー・フィッシャーはこれまで5枚ほどのアルバムを発表している。どれもおすすめだけど、今、このページ(NOISETRADE)から彼のライブアルバムが無料で公開されており、メールアドレスさえ登録すればダウンロードできますので、是非聞いてみてください。『Left Behind』も入っていますし、トム・ウェイツのカバーもあり、スタジオアルバムよりもリラックスしていてとても心地いいです。

 

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