ロマン・ポランスキー監督、少女強姦罪での米引き渡しをポーランド裁判所が却下

Roman polanski exclusive interview variety

ロマン・ポランスキー監督に対する38年前の少女強姦容疑で米当局が要求していた身柄引き渡しをポーランド高裁が却下。一時ポーランド当局は身柄引き渡しを検討するも、最終的には送還要求を退け決着した。

ポーランド高裁が上訴を棄却

1977年、俳優のジャック・ニコルソン宅で当時13 歳の少女を強姦した罪に問われるも、保釈中にヨーロッパへ出国したためアメリカに入国できない状況が続いているロマン・ポランスキー監督。これまでカナダ、フランス、スイスなどで同様の身柄引き渡しを求められるもいずれも米当局の要請を退けていた。

ポランスキー監督が幼少時代を過ごし、現在新作の撮影のため滞在しているポーランドの当局は米当局の要請のため一時は身柄送還を検討するも、裁判所は監督が高齢であり長期に渡る自由剥奪の恐れが生じることを理由に米当局の要請を却下。そして今回、その上訴においても棄却された。

ポランスキー監督の弁護士はこの判断によって事件が集結したとの見解を示した。

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波乱万丈のポランスキー

映画以上に波乱万丈の人生を歩んでいるロマン・ポランスキー監督。

第二次大戦ではポーランドでユダヤ人のゲットーに送られ生死の境を経験、母親はアウシュビッツで殺されている。

その後監督となりアメリカに移り住み、女優シャロン・ステートと結婚するもチャールズ・マンソン率いるカルト教団に妊娠中の妻を惨殺される。

後に件の1977年の少女強姦容疑で逮捕され有罪となるも保釈中にヨーロッパへ逃亡。それからは2002年にアカデミー賞監督賞を受賞するも逮捕を恐れアメリカの土を踏んでいない。

また女優ナスターシャ・キンスキーとも彼女が少女だった頃から性的関係があったことが判明している。

一方で監督としては精力的に活動しており、これまでにアカデミー賞監督賞の他にも、カンヌのパルムドールやベルリンの金熊賞などを受賞し、直近では2013年の『毛皮のヴィーナス』でフランスのアカデミー賞とも言われるセザール賞の監督賞を受賞している。

被害少女は訴追を取り下げを求める

ロマン・ポランスキー監督の米への引き渡し問題はこれまでも度々起きており、その度に要請は退けられている。事件当時13歳だった元少女は2013年に公の場でポランスキー監督を許す態度を示しており、当局へ訴追の取り下げを促した。しかしこれはあくまで度重なる身柄引き渡し騒動で事件が蒸し返されることを嫌っての行動であり、彼の行為は許されないとした。

有名監督であるが故に各国を訪れる機会があり、その度に米当局からの身柄引き渡し請求が行われるも、82歳という高齢と被害者の申し出を受けて、この事件は本当に終結となるのか。

個人的にはポランスキー作品が好きなだけに、この問題、何ともいえないほどに後味が悪い。

参照www.hollywoodreporter.com/news/roman-polanski-wont-be-extradited-844054

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