映画『ネイバーズ2/Neighbors 2: Sorority Rising』レビュー

2014年セス・ローゲン主演作の続編『ネイバーズ2/Neighbors 2: Sorority Rising』のレビューです。前作では無法男子寮学生と壮絶な戦いを繰り広げた新興夫婦の次なる迷惑な隣人は、クロエ・グレース・モレッツ率いる無法女子寮学生だった!又してもディルドやエアバッグが飛び交う激戦が勃発!

Neighbors2

『ネイバーズ2/Neighbors 2: Sorority Rising』

全米公開2016年5月20日/日本公開未定/コメディ/92分

監督:ニコラス・ストーラー

脚本:アンドリュー・J・コーエン、ブレンダン・オブライエン、ニコラス・ストーラー、セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ

出演:セス・ローゲン、ザック・エフロン、ローズ・バーン、クロエ・グレース・モレッツ、デイブ・フランコ、キーアージー・クレモンズ

レビュー

出産に合わせて一軒家で暮らしはじめた新婚夫婦が、ある日、隣に毎晩パーティを開催する男子学生グループが越してきてことで生活が一変、やがては安寧を求めた壮絶なバトルに発展していく姿をバカコメディとして描いたのが前作で、2年ぶりとなる続編では、第二子の出産に合わせて新しい家に引越しするために売りにだした家の隣に、毎晩パーティを開催する女子学生グループが越してきたことで計画が台無しになり、やがては壮絶なバトルに発展していく姿をバカコメディとして描いている。

つまり『ネイバーズ』と『ネイバーズ2』とではキャラクターの違いはあれど、設定や展開などはほとんど同じになっている。そのせいもあってか、大ヒットを記録し世界中で2.7億ドルを稼いだ前作と比較すると、本作は1億ドルほどと大きく数字を落としている。

そりゃそうだわ、というのが率直の感想だった。この手の映画は嫌いじゃないから、オープニングから連発される際どいギャグのオンパレードには爆笑してしまうのだが、やはり二番煎じという印象は消えない。

一応、新機軸としてはセス・ローゲンとローズ・バーン演じる夫婦の隣に越してくる女子学生グループが抱く、女子学生としての自立と目覚めも描かれているのだが、劇中で飛び交うディルドやマリファナに馬鹿笑いしてしまっている状況では、残念ながら何も響かない。

クロエ・グレース・モレッツ演じる新入生は大学の女子専用クラブに入会するのだが、男にモテるためだけのグループ理念に反発して、女子学生が男の目を気にせずに自由に楽しめる新しいグループを結成しようとする。そこでは男のための女子学生という関係性はなく、女子が女子として好きに生きるためにマリファナだって堂々と吸う(ダメだぞ!)。そんな夢のような空間を実現するために家探しを始めた彼女たちは、同居していたゲイの友人(デイヴ・フランコ)に追い出されたテディ(ザック・エフロン)と出会い、学生寮運営の作法を学び始める。そこがセス・ローゲンとローズ・バーン演じる夫婦の隣家だった。

やがてテディでさえも手に負えなくなった彼女たちは、マリファナ密売で家賃を稼ごうとし、それを見かねたテディは夫婦側に寝返り、さらにバトルは燃え上がる。

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まず目ぼしいギャグを挙げていくと、3歳くらいの可愛らしい女の子のお気に入りのオモチャがママのディルドだったり、クロエたんがいきなりマリファナをすぱすぱ吸い出したり、ご近所戦争が勃発してからは女子学生たちが使用済みタンポンを爆弾代わりに投げ込んだり、相変わらずエアーバッグの有効利用があったり、夫婦サイドは携帯電話を悪用されて大変なことになったり、学生サイドはコード付きの電話を知らずに大変なことになったり、もうメチャクチャなのだ。こんな悪ふざけが一時間半延々と続いていく。

物語の続きを描くわけではないコメディ映画の続編というのは、前作の魅力を引き継ぎつつ新しい要素を打ち出さなければならず、普通の続編よりもハードルは高くなってしまうのだが、本作もそのハードルにしっかりと足を取られる結果になっていた。とにかく既視感があり、ギャグの流れも読めてしまう。『ハングオーバー』続編にも似たような感想を持ったが、笑えるには笑えるのだが、前作から2年しか経っていないことからギャグに新鮮さが全くない。アップグレードでもなく、リフレッシュでもない、ただ同じことを繰り返しているだけだった。

本作の一番の問題はキャラクターが全然目立っていないこと。特にクロエ・グレース・モレッツや、彼女の仲間でエズラ・ミラー主演『ザ・フラッシュ』への出演も決定したキーアージー・クレモンズなど、新しいキャラクターたちの個性がイマイチはっきりせず、魅力を感じなかった。序盤にはクロエたちが反発する女性グループのリーダーとしてセレーナ・ゴメスが登場するのだが、二人を対照的に描くのならその対立を描くプロットをひとつくらいは描くべきだった。

おかけでキャラクターたちの輪郭がボヤけてしまい、「変人たちの大バトル」というそもそもの設定さえも殺してしまう結果になっていた。

確かに笑えるし、退屈だってしなかったが、それでも前作を観ていれば十分とも言える内容で、甚だ残念だった。

『ネイバーズ2/Neighbors 2: Sorority Rising』:

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