【映画】『ホビット 竜に奪われた王国』レビュー

 さあ、待ちに待った『ホビット 竜に奪われた王国』を観てきましたのでレビューします。J・R・R・トールキン原作の「ホビットの冒険」の映画化第2弾。邪悪な竜に故郷を奪われたドワーフらによる失われた王国奪還の旅に参加するホビット族のビルボと魔法使いのガンダルフ。本物語の後日譚にあたる『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに繋がる要素も含みながら、ビルボたちの冒険は佳境に向かっていく。日本公開は2014年2月28日。最高でした!

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 ※このエントリーには『ホビット 竜に奪われた王国』のネタバレを含んでいます。物語の終盤部分に関しては、本文で注意を促しますが、基本ストーリーの紹介自体がネタバレと考えられる場合もありますので、日本公開まで情報は最小限にしたいと言う方は、ストーリー部分のみの閲覧も控えることをお勧めします。繰り返しますが、下記よりネタバレを含む可能性があります。※

 ストーリー:前作『ホビット 思いがけない冒険』の最後に、ドワーフの若き王トーリンの因縁の相手オークの王アゾクの襲撃から逃れることに成功した一行は、目指すドワーフたちの失われた王国エルボールに聳える「はなれ山」を目の前にし、ミークの森の入口付近でオークの追手に迫られるも、ガンダルフの友人で熊に変形する獣人の唯一の生き残りのビヨルンの家に匿われる。ビヨルンの監視のため近づくことのできないオークたち。ドワーフの一行はミークの森に分け入ろうとするも、森の変化に重大な予兆を感じたガンダルフはドワーフの一行とは別行動をとることになる。
 ミークの森に入ったドワーフらは、明かりの届かない暗い森の中で、徐々に幻に惑わされる。 その森は巨大な蜘蛛たちの住処になっており、ビルボを含む一行は蜘蛛の糸に絡められ囚われる。ビルボの助けでなんとか蜘蛛らを撃退した一行だったが、すぐさま今度も森のウルフたちに捕まってしまう。この時、ビルボだけは指輪の力で姿を消しており、エルフたちには気づかれていなかった。
 森のエルフの王国に囚われたドワーフたちだったが、ビルボの手引きで脱出するも、ちょうど王国の周辺には追手のオークたちが集まっており、ドワーフたちはオークらに襲われるも、エルフの王子のレゴラス(!)とエルフの女戦士のタウリエルの援護で何とかその場を脱出。その際にドワーフの若き戦士キーリはオークの弓により負傷してしまう。
 そして途中に出会った人間のバルドの手引きでドワーフ「はなれ山」の目前の湖に面する人間の街に入り込むことに成功。そしてその街で自らの素性を明らかにしたドワーフの若き王トーリンは、エルボール奪還後には財宝を山分けうすることを約束し、旅に必要な武器の調達を受ける。とうとう「はなれ山」を目の前にした旅の再開の前に、トーリンは負傷したキーリをここで旅のメンバーから外すことを決意。それに反対するようにフィーリンもキーリと街に残り、ボフールは寝坊して船に遅れてしまう。
 また別行動を取っていたガンダルフは邪悪な正体を探るなかで、そのネクロマンシーに呼び出されていたオークの王アゾクに襲われる。そしてネクロマンシーの正体が、遠い昔に滅んだはずの冥王サウロンだと気がつくも囚われの身になってしまう。
 邪悪な竜が眠る失われた王国を目の前にした一行は、それぞれの思惑のもと、バラバラになってしまう。

 レビュー:2012年に公開された『ホビット 思いがけない冒険』の続編で、来年の年末に公開予定のシリーズ完結編『ホビット ゆきて帰りし物語』へと続く第二部作目の『ホビット 竜に奪われた王国』。前作では回想部分と最後のシーンのみで姿を現した邪悪な竜スマウグが本格的に参戦、その声を担当するのは今ハリウッドで注目されるベネディクト・カンバーバッチ。そして弓の達人で人間のバルド役にはルーク・エヴァンス。そして『ロード・オブ・ザ・リング』に引き続き本作にはエルフのレゴラスが登場。前シリーズ時よりも生意気感が増しているのは時系列に沿っているため。またエルフの女戦士でドワーフのキーリの女神ともなるタウリエルなど、新キャラの登場が物語に厚みを増している。
 世界中が熱狂した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚にあたり注目度も依然と高いものはあるが、前作の『ホビット 思いがけない冒険』に関しては監督の起用が結局ピーター・ジャクソンに落ち着くなど、前シリーズから目を見張るような変更がなく、その点で批評的にはさほど盛り上がることはなかった。ただしこれはあくまで『ロード・オブ・ザ・リング』があったからで、作品自体はやはり目を見張るものがあった。特にCGの進化によって前シリーズにあった着ぐるみ的なよそよそしさはほぼなくなった。また前作が登場人物、特にドワーフたちにスポットの多くを占められていた分、退屈に感じる人がいるのも理解できる。
 そして本作は、2時間半を超える大作でありながら気が抜ける場所はほとんどなかった。一行は二つに分かれ、そして三つに分かれていく。どの冒険にも山場があって、そしてそれらはどれもとてもシリアスだった。本作には前作にはたっぷりあった笑いの要素はほとんどない。自らの失われた故郷を目の前に彼らの緊張感がしっかりと形成されているあたりの演出はさすがの一言。
 この映画は一本では完結しない物語のため、いわゆる最後のシーンを見て、にこりとして席を立つ、という作りにはなっていない。ただし、次回作への期待値をかき立てるような何とも憎い終わり方をしている。前作、そして本作でまき散らされた復讐、怨念、希望、謎、友情、そして淡い恋心の全てが本作では全く完結しない。それ以上に様々な新しい登場人物や明らかになる事実。そういったものが次回作へと向かうエンジンに新たな燃料としてぶち込まれているような感覚を覚えた。最高にジェットコーストで、ロマンチックで、壮大な物語とまたこうして出会うことが出来て本当に嬉しかった。個人的にはこの『ホビット』シリーズほど公開が待ち遠しくて仕方ないものもない。何より作品の質は間違いない。前作で少し期待はずれと感じた方も本作はどうか見逃さないでください。今ではなかなか出会うことのできなくなった、血湧き肉踊る冒険、がそこで繰り広げられています。オススメです。絶対です。

 ※ここよりネタバレを含みます。物語の終盤のストーリー解説を行いますので、結末を知りたくない方はここより他のページに退避を推奨いたします。注意、ネタバレをします。※

The Hobbit Desolation of Smaug Poster

 街の残ったキーリの容態は悪化。自分で立つこともできなくなっているところに、追手のオークが闇夜に現れ、残されたドワーフたちを襲撃。迎撃態勢になかったドワーフらだったが、そこにエルフのエゴラスとタウリエルが参戦。散り散りに逃げるオークを追いかけていくレゴラスだったが、タウリエルはその場に残り、負傷したキーリの傷を癒す。ドワーフを毛嫌いしないタウリエルにキーリは何か特別な想いを抱いたよう。
 そして月明かりのなかで秘密の扉が出現した「はなれ山」ではとうとう自らの失われた王国にドワーフらとビルボは足を踏み入れた。そして 「はなれ山」で発見されたドーワフの王族の家宝のアーケン・ストーンの捜索のためビルボはひとりで竜の眠る黄金の山のなかを分けはいる。
 邪悪な竜スマウグに見つかるビルボだったが指輪の力を借りながら、機転を利かして逃げようとする。そこにドワーフたちも合流するも、スマウグの圧倒的な力のため袋小路に追い込まれてします。そこでドワーフらは鉱山都市としてのエルボールの特性を利用しながら、スマウグに反撃する。
 そして怒り狂ったスマウグはエルボールを離れ、湖の街を破壊しに空を飛び立っていってしまった。

  と、いうことでここで話はおしまい。来年の新作が待ち通しくてしかたないです。なお、本作は3Dでの公開もありますが、2Dでもう一回見たいと思いました。今のところの感想ではIMAXが望ましいが3Dはなくてもいいんじゃないかな、といもの。私はIMAX3Dで見ましたが、、、まあ、もう一度2Dで観てみます。
 とにかくファンは必見の一作ですね。最高にわくわくする、映画の楽しさを再認識できる作品だと思いますので、とにかくオススメです。

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