【映画】ドウェイン・ジョンソン主演『ヘラクレス』レビュー ※ネタバレページあり【2014年10月公開】

ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演の『ヘラクレス』のレビューです。タイトルの通りギリシア神話最強の男ヘラクレスの英雄伝説を描くアクション・アドベンチャー。聞いたことのあるストーリーに、見たことのあるシーンの連続ですが、とにかくロック様の筋肉の説得力の前には『300』も『ロード・オブ・ザ・リングス』も霞んで見えます。久しぶりに見た現役感バリバリの筋肉祭り映画です。日本公開は2014年10月。

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■ストーリー、前半 ※ネタバレなし■

全能の神ゼウスと人間のアルクメーネの息子ヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)は、半神半人の豪傑としてその名を轟かせる存在であった。そしてある悲劇を経験したヘラクレスは12の功業(12の異形のモンスター退治)を経て、預言者で槍の達人アムピアラーオス、盗みの名人で参謀でもあるアウトリュコス、野生人テューデウス、美しき弓の達人アタランテー、ヘラクレスの甥でストーリーテラーのイオラーオスを仲間に傭兵へと身を落としていた。

ある日、ヘラクレスはトラキアのコティス王(ジョン・ハート)から仕事を依頼される。領地の村々がかつての部下レセウス率いる半人半馬のケンタウルス軍団によって虐殺されており、その対策のためにトラキアのために働くことだった。莫大な黄金を引き換けにそれを引き受けたヘラクレス一行は、まずトラキアの軍を鍛え直すことがからはじめる。

その途中に敵の罠にはまり王を危険な目にあわすも、ヘラクレスとその仲間の奮闘によって何とかその危機を脱する。そして更なる訓練を積んだトラキアの軍は、蛮族討伐に向けて進軍する。

ケンタウロスだと思われていた敵の正体は実は騎馬隊だったことが分かり、訓練の成果を遺憾なく発揮するトラキアの軍は蛮族を追い詰めることに成功。そして敵の頭領であるレセウスはヘラクレスの一撃を喰らい、囚われることになった。

トラキアを苦しめた蛮族討伐に成功し領地に戻った一行だったが、全てがトラキアに都合良く働くことに疑問を感じたヘラクレスは、真実と自信の名誉回復のために立ち上がるのだった。

■感想 ※ネタバレなし■

てっきり本作はロック様なヘラクレスが12のクリーチャーどもと筋肉対決する映画だと思っていたのだが、12の功業については最初の回想シーンで出てくるだけで、ヒドラや無敵ライオンや巨大な猪エリュマントスはちょっとしか出てこない。ロック様と怪物対決を楽しみにしていると裏切られることになるので注意が必要だ。

それでもロック様を目当てに本作を見る場合、払った入場料の高さを後悔することはまずないだろう。『コナン・ザ・グレート』などの初期のシュワルツェネッガー映画を彷彿とさせる本物の筋肉映画であり、現役のハリウッドスターでここまでの(筋肉の)存在感を発揮できるのは、ドウェイン・ジョンソン以外思い当たらない。回想シーンでのライオンとの決闘シーンではCGと分かっていながらも、そのドウェイン・ジョンソンの(筋肉の)説得力に、本物の闘いを見せられているような気さえする。

本作はスティーブ・ムーアのアメコミが原作となっているのだが、同じくアメコミ原作の歴史改変アクション映画『300』シリーズとはアクションの見せ方が全然違う。もちろん『300』から頂戴しているシーンも多々あるのだが、全体の印象としては『コナン・ザ・グレート』などの80年代の筋肉映画との近さを感じる。同じことは『ロード・オブ・ザ・リング』との関係にも言えるが、印象として全く違ったものと感じられるのも、掴みどころのないブレット・ラトナー監督の作家性(作家性がないと言う作家性)によるところが大きい。

アクションに関しては申し分ない。そしてヘラクレスの仲間たちもそれぞれに個性があり見せ場も用意されていてチーム感の演出も素晴らしい。特に仲間のテューデウスはアイスキュロスの物語ではテーバイ攻めの七将のひとりで王子なのだが、本作では過去に辛い過去を持つ野生人として描かれており、この設定が後半になって生きてくる。あと本作で出てくるチャリオット(馬戦車)は『ベン・ハー』並にかっこいい。

ヘラクレス一行のキャスティングに関しては問題ないのだが、トラキアの王を演じるジョン・ハートやトラキアの軍将のピーター・マランに関しては後半の展開がバレバレのキャスティングなのでよろしくない。『スノーピアサー』然り、ジョン・ハートが出てきたらとにかく疑えと刷り込まれているので、裏に何かあるなと思っていたら案の定だった。個性派俳優の辛いところだとは思うが、ジョン・ハートは2011年の『インモータルズ』でゼウスを演じていたし、ちょっと混乱する。

そして何よりエンディングが不味い。ネタバレになるので詳細は控えるが、最後の大暴れを期待させておいてそれはない。ただの力任せなのだ。

実はこの秋は日本ではロック様の『ヘラクレス』の他にレニー・ハーリン監督による『ザ・ヘラクレス』という映画も公開されるのだが、こっちのヘラクレスは『トワイライト・サーガ』に出演していたイケメンのケラン・ラッツ。なぜか『ヘラクレス』な秋となる模様です。

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▼次のページよりネタバレのストーリー解説です▼

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