【映画】マーベル最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』レビュー ※ネタバレページあり

マーベル最新シリーズとなる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のレビューです。70年代のポップソングをバックに繰り広げられるド派手なスペース・アドベンチャーでありながらも、最高の男泣き映画でもありました。並みいるライバルを押しのけて近年のマーベル作品のなかでも最高、、、いやマーベル史上最高傑作と言っても過言ではない作品。日本公開は2014年9月13日。これだけは絶対に見逃さないでください!

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■ストーリー、前半部■

1988年の地球。ピーター少年は病床の母親の最後を見送るために病院の待合室にいた。悲しみを堪えるようにして母親が好きだった音楽をウォークマンで聞きながら。そしてとうとうその時が来る。旅立とうとする母親は、ピーターに最後のプレゼントを手渡して、自分の手を握ってくれるように言う。しかしピーターはその事実を受け入れられず、顔を背けた。そしてピーターは母親の手を握ることなく、最後の別れとなる。母親の最後の願いを聞き入れられなかったピーターは悲しみと後悔のために病院の外へと走り出す。そして、その時、ピーターの頭上には宇宙船が待っていた。

そして時は流れ、とある荒廃した惑星にひとりの地球人が降り立った。特殊なガジェットに身を包んだ彼のお気に入りは時代遅れのウォークマンから流れる1970年代の地球のポップソング。そして彼が向かう先には、不思議な球体<オーブ>があった。それを手にした瞬間、突如武装した見知らぬ男たち囲まれる。そして名前を聞かれた地球人は「ピーター・クイール」と名乗った後に別名は「スターロード」であることを伝えるも敵はピンと来ない。その隙にピーターは反撃し、オーブを盗んだままその惑星から脱出する。

ピーターは実はヨンドゥという盗賊率いるグループに属していたのだが、彼らを裏切ったばかりのさすらい者だった。そして手に入れた謎のオーブを売却しようと、宇宙の警察「ノヴァ・コープス」の庇護下にある惑星ザンダーへ訪れるも、そのオーブをローナンという男が欲しがっていることを伝えると、交渉は突如として終了してしまう。そして途方に暮れるピーターの前に現れたのはローナン配下である緑の美女ゴモラ。彼女はピーターに近づくと素早い身のこなしでオーブを奪い逃走するもピータも反撃。しかもその争いに賞金首のピーターを狙う、戦うアライグマのロケットと相棒の植物人間グルートも参戦。三つ巴の争いは「ノヴァ・コープス」の介入によって終了。彼らは皆逮捕されることになる。

刑務所惑星クリンに送られた一行はそこから脱走する方針で一致するも、刑務所にはローナンに家族を殺され復讐に燃える破壊王ドラックス・ザ・デストロイヤーがいた。ゴモラがローナンの手下であることを知る彼はゴモラを殺そうとするも、寸でのところでピーターが割って入る。実はピーターが奪ったオーブは惑星滅亡の危機に晒しかねない危険な兵器でもあり、ローナンがそれを欲しがっていることを知り、ゴモラはローナンを裏切ったばかりであった。そしてローナンはこのオーブを探しに、そしてゴモラを殺しに近づいてくることを知ったドラックスは一行に合流。脱獄のプロでもあるロケットの計画を実行し、クリンからの脱獄に成功する。

オーブの売却を模索するピーターは珍品の収集家であるティヴァンのもとを訪れるも、そこでオーブは偶発的に爆発してしまう。そして間の悪いことに酔ったドラックスがその惑星にいたローナンの手下を脅してわざとローナンをおびき寄せてしまう。圧倒的なローナンのパワーの前ではドラックスの怪力も歯が立たず、他のメンバーもその場を切り抜けようと苦闘するも、宇宙空間でゴモラの乗る小型宇宙船が爆発してしまう。宇宙空間に投げ出され瀕死の状態のゴモラを救ったのはピーターだった。まず裏切ったヨンドゥに自分の所在地を連絡し投降すること伝え、その後ゴモラを救うために宇宙空間に飛び出て自分が付けているマスクをゴモラに与える。剥き出しの皮膚が宇宙空間で焼けただれていく中、ヨンドゥの宇宙船が到着、ピーターとゴモラを回収した。

一方、オーブを奪ったローナンはオーブのなかに仕舞われている無限の力を秘めた石を、自身が使用する斧に埋め込むことに成功し、惑星ザンダーの壊滅に向けて動き出す。そして一命を取り留めたピーターらはヨンドゥと交渉の結果、ローナンからオーブを取り戻しそれを手渡すことを条件に解放される。

未だに母の死に向き合えないピーター、一族最後の生き残りとなり暗殺者へと身をやつしたゴモラ、軽口を叩きながらも心に深い傷を抱えるアライグマのロケット、家族を殺され復讐心で埋め尽くされたドラックス、そして優しい心を持つグルート。それまで孤独に生きてきた宇宙のならず者たちは負け犬同然の人生をやり直すために、宇宙のために無謀な闘いを挑むことを決意。

ここに銀河の守護者<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>が結成されるのだった。

■感想 ※ネタバレなし■

最初に感想をシンプルに述べるのなら、それは「最高」の一言に尽きる。それもただの「最高」ではなく最上級の「最高」であり、「最高」の宝庫であるマーベル作品群のなかにあっても、過去最高と断言してもいいような素晴らしい作品だった。

まずガーディアンズたちのキャラクターがしっかりと“立って”いる。特に射撃の名手で戦略家でもあるアライグマのロケット(声ブラッドリー・クーパー)が登場人物のなかでも最高のフックとなっている。彼とグルート(声ヴィン・ディーゼル)との友情には今年一番の男泣きが待っていた。まさかアライグマと樹木に泣かされることになるとは、すごい時代になったと思う。ロケットが体現するユーモアと泣きの要素が、本作最大の見所だ。予告編などで見る限り、過去のマーベル作品のなかでもユーモアの側面が特出していると思われるだろうが、もちろんそれは間違いではないが、それ以上に泣かせるのだ。そしてこの泣きの要素とユーモアが交互に挿入され、ストーリー進むにつれてその間隔が短くなり、最後にはぴったりと重なり合う「泣き笑い」状態が待っている。

もちろんロケットだけに限らず、主役のピーター演じるクリス・プラットも宇宙空間における愛すべき軽薄なアメリカ人を上手く演じている。ダンスが好きなのにヘタクソということや、古いウォークマンに固執するシーンなど、ひとつひとつのエピソードで彼の人柄を上手く表現している。そして完全な悪役でもなく味方でもないヨンドゥの存在感もストーリーの傍観者の役割として上手く作用してる。こういう役柄を物語の中心の外に置いておくことで、クライマックスへと至る過程が違和感なく作られる。演じるのは悪役を演じて30年のマイケル・ルーカー。

そして公開前から話題になっていたのが本作のサウンドトラック。主に70年代のポップソングが劇中でもウォークマンからの選曲として、ここぞという時に流れる。予告編でも流れる「ブルー・スウェード」の『ウガ・チャカ/Hooked On a Feeling』や「ランナウェイズ」の『チェリー・ボム』など映画を観る前にYouTubeなどでチェックしておくと一層楽しめる。<サウンドトラックのリスト Wikipedia

すでに第一作の公開前から続編の日程が発表されるなどマーベルの自信がうかがえる本作だったが、個人的にはこの一作だけで一気にマーベルの大本命へと躍り出た印象だ。そして本作では1980年代の地球しかあえて映していないため、今後はアベンジャーズとの絡みも期待される。噂ではジョン・C・ライリー演じるノヴァ・コープスのリーダー・ローマンがアベンジャーズとの橋渡し役になるのではないかと言われている。しかしアベンジャーズとの絡みの前に、数作はこのメンツでの宇宙を巡る攻防が見てみたい。このガーディアンズのケミストリーは何度でも観たくなる。

マーベル作品や宇宙ものが好きな人はもちろんだが、レッサーパンダの風太くんに熱狂した動物好きやエコロジストたちにも楽しめる(たぶん)、懐の深い最上のエンターテイメント作品。ロケットがマシンガンをぶっ放すシーンに痺れること間違いなしの、ユーモアたっぷりの男泣き(女性も可)映画。エイブラムス版『スタートレック』を意識しているようで、それを第一作から超えてみせたジェームズ・ガン監督の手腕にも拍手。日本公開は2014年9月13日。

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