【ゴジラ第13作】『ゴジラ対メガロ』について

ハリウッド版『ゴジラ』の公開を記念して、過去全28作を見直そうとする孤独なマラソン企画第13弾は『ゴジラ対メガロ』です。ゴジラ作品のなかでもワースト作品に挙げられることも多い本作。やっぱりキツかった!

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『ゴジラ対メガロ』1973年公開

監督:福田純

脚本:福田純

出演者:佐々木勝彦、林ゆたか、川瀬裕之ほか

音楽:真鍋理一郎

・ストーリー

アリューシャン列島で行われた核実験の影響は広範囲に広がり、ゴジラが暮らす怪獣島だけでなくシートピア海底王国までもが被害を受けることになった。怒ったシートピア人は、シートピア王国のカブトムシに似た守護神メガロを使って地上を攻撃しようと企む。そしてまずは科学者伊吹吾郎の作った人型ロボット・ジェットジャガーをメガロの案内役として強奪する。

シートピア人から拉致された息吹たちはなんとか逃げ出すことに成功。そしてメガロの案内役となっていたジェットジャガーを、隠し機能によって奪還することにも成功する。そしてジェットジャガーをゴジラを呼び出すために怪獣島に向かわせる。

怪獣島から戻ったジェットジャガーは頭に刺激を受けたために意思を持つことなり、巨大化してメガロに立ち向かう。ジェットジャガーを奪われたシートピア人はM宇宙ハンター星人に助けを求め、宇宙怪獣ガイガンが地球に飛来する。

2体の凶暴な怪獣の前にジェットジャガーはなす術無くやられるも、何とか耐え切ったところにゴジラが到着。ガイガンの刃物攻撃に苦戦するも、復活したジェットジャガーとともに、ガイガンとメガロに立ち向かうのだった!

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・感想

低予算のうえにたった2週間ほどの撮影機関しかなかった本作は、これまで以上に雑な作りになっている。まずは前作の『ゴジラ対ガイガン』同様に過去の映像の使い回しが多く、メガロの東京破壊シーンはキングギドラのものだし、後半の怪獣対決も、前作からそのままの使い回しと目に余る。唯一の特撮の見所と言えばメガロのダム破壊シーンなのだが、物語の中盤におこるために印象は薄い。

そしてジェットジャガーの存在も違和感満載だ。怪獣映画にウルトラマン的な要素を加えようとするのは悪くないが、途中でいきなり巨大化したり、ロボットのはずが意思を持ったりと、ろくな説明もなく変わっていくのは都合が良すぎる。あと単純に格好良くない。

新怪獣メガロも、海底王国の守護神なのになぜかカブトムシ型という支離滅裂ぶりを遺憾なく発揮してくれている。後半の格闘シーンでは飛行能力があるのに、登場直後シーンでは、ぴょんぴょんと、まるで糸で引っ張られているかのように移動するのにも萎える。また海底王国シートピアが海底3000キロにあるという設定は度が過ぎる。

レムリア大陸についての言及や、イースター島がM宇宙ハンター星との交信場所になるなど月刊「ムー」的要素がふんだんに盛り込まれているのはいいが、どれでもあまりにいい加減すぎる。

また冒頭のシーンで地割れに飲み込まれたアンギラスが可哀想すぎる。前作では健気に頑張っていたのに、、、。

というわけでかなりいい加減な作品となっている。が、しかし、本作はトンデモ映画という視点で見ればよく出来ているともいえる。海底王国のシートピア人の弱さや、都合のいいジェットジャガーぶりなど優しい気持ちで見ると飽きることもない。もちろんゴジラ映画としては高く評価はできないが、こういうのだっていいじゃないか、と思ったりもするのだ。

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